Android アプリのアクティブリーチ調査 2011年

最新更新日:9/13/2011

米国マーケティング調査会社ニールセンが2011年9月13日に、Android アプリケーションの "アクティブリーチ" の調査結果を同社のブログで発表しました。

"アクティブリーチ" とは Android ユーザーが過去30日間に利用したアプリケーションの実績。 インストールベースではなく、実際の利用状況を反映しているといえます。

調査対象は米国の18歳以上、時期は7月とのことです。

男女を合わせた結果は次の通り。(色分けは筆者)

全体
順位アプリケーション名割合
1Android Market90.5%
2Google Maps74.6%
3Gmail74.5%
4Facebook73.5%
5Google Search71.9%
6YouTube51.4%
7Advanced Task Killer Free26.1%
8Angry Birds25.9%
9Quickoffice Pro25.3%
10Pandora Radio23.9%
11The Weather Channel17.8%
12Amazon AppStore17.7%
13Words With Friends16.0%
14Talk-Text to Voice16.0%
15Twitter14.9%
16Barcode Scanner13.9%
17Adobe Reader13.9%
18Angry Birds Rio13.6%
19Kindle12.4%
20Google+11.8%

尚、男女別の結果についてはニールセン社のサイトをご覧ください。(男女差については女性の Facebook 利用率が高いことが顕著)

Office ツールは Quickoffice Pro

オフィスツールとしては Quickoffice Pro が一人勝ち。Microsoft Office と親和性の高いのが特徴。Quickoffice Pro は独自ファイルフォーマットを持たずに、 MS Office 形式でのみファイルを作る徹底ぶりです。デスクトップで利用している Office 系ファイルをスマートフォン端末でも利用しなければならないのが現状といえそうです。

そう考えると、マイクロソフト社は出来の良くないモバイル OS の開発に力を入れる以上に、Android 上で動く Office を作るのもよさそうですね。 Top 20 にブラウザが入ってこないのは注目するに値すると思われます。スマートフォンにおけるブラウザベースのアプリの不人気はやはり確かです。

となると、MS の Office 365 でブラウザベースアプリで「クラウドもクロスプラットフォームも狙おう」という戦略は的外れです。

ゲームは、やはり強い Angry Birds

ゲーム部門では Angry Birds が二種類。各種プラットフォーム上で大人から子供まで人気のアプリはまだ健在です。

その他、米国らしく英単語ゲームの Words with Friends が入っています。

入っていないアプリに注目すると・・・

Top 20 は男女ともエントリは上記の 20 アプリ。その他、ランクインしていないツールを考えてみましょう。

上でも書いたとおり、ブラウザがランクインしていません。情報提供するにはブラウザではなく、専用アプリが良いと思われます。 あるいは汎用情報提供アプリが出現する可能性があります(専用アプリの数がサイトの数だけ増えるとは思えないからです)。

セキュリティ系ツールがランクインしてきていません。まだまだセキュリティに関する意識が低いといわざるを得ません。

また、ショッピング系ツールが入っていません。筆者が利用している Amazon アプリは入るかと思ったのですが。

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