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Nook Color、人気アプリ、メールクライアントサポート開始. Android 2.2 で

2011年4月25日、米国大手ブックストアチェーンの電子書籍リーダー Nook Color で、アップストア、メールクライアント等のサポートを開始しました。

もともと Nook Color は 2010年11月に Android 2.2 (Froyo) 搭載の電子書籍リーダとして発売されていました。

今回のアップグレードでは、アップストア、メールクライアント、ブラウザでの Flash サポート、 ソーシャルネットワークツール (Nook Friends)等がサポートされました。

Nook Color アップグレードの意味は

バーンズアンドノーブル Nook ColorNook の販売元はバーンズアンドノーブル (Barnes & Noble, B&N) です。バーンズアンドノーブルはアメリカ最大のブックストアチェーン店で、 2010年10月時点で全米に 717 店舗を構えます。アメリカに行けば、ショッピングモールの一角などでよく見かけるのでご存知の方も多いとおもいます。

しかし最大手といえど電子書籍への対応に出遅れ、2010年には身売り先を検討しているとの報道がされていました。

一方、2011年2月には全米第二位の書籍チェーンであるボーダーズ (Borders) が倒産しています。これもやはり電子書籍への対応に出遅れたのが原因と言われています。

ボーダーズは 2010年の5月に Kobo eReader という、 Amazon の Kindle のような電子書籍リーダーを発売していますが、それから8ヶ月後の倒産でした。

またプログラマーの人にはお馴染みの書籍シリーズで有名なオライリー・メディアも先日、イングラム社と提携しオンデマンド出版へシフトすると発表。これは紙の書籍と電子書籍の、ビジネスにおける地位の逆転を印象付けました。

電子書籍は著者側のメリットも大きい

先日 Newsweek の記事で読みましたが、ベストセラー "The Ark" はアマゾンの Kindle ストアで出版するまでに、実に 25 社もの出版社に出版を拒否されたそうです。

出版社に断られ仕方がないので、電子出版としてアマゾン Kindle ストアにアップロードしたところたちまちベストセラー。 今度は逆に出版社からの要望で紙の書籍として出版したのだそうです。

アメリカの場合、紙の出版物の場合 8% 程度の印税が相場ですが、 Kindle ストアでは売上の 70% から 80% を手に入れることができます。

出版の敷居も低いし、収入も多いということで電子書籍は作家、著作者のメリットが大きいのです。

どうなる? 電子書籍と eBook Reader

こうした中で、 バーンズアンドノーブルは Nook を電子書籍リーダーという位置づけからやや踏みだし、多機能タブレットへシフトさせたことになります。

$249 という低価格戦略でタブレットマーケットのシェアを獲得し、ビルトインの電子書籍アプリとして B&N のシェアを高めたい、というのが狙いであることは間違いないと思います。

しかし Nook は GPS やカメラが搭載されておらず、またストレージも 8GB。これにより、 Wifi モデルで $249 と価格が抑えられています。

電子書籍リーダーとしては多機能になったけど、タブレットとしてみると値段に見合う低機能です。

しかも折しも、プラス $150 で前後の2カメラ搭載、Dual Core 1GHz、メモリ 16GB、GPS付き、という Android 3.0 タブレットである ASUS Eee Pad が発売されると発表されたばかり・・・

低価格というだけで、カメラも GPS もない Wifi モデルのタブレットに飛びつくのか、というと疑問が残ります。

この動きは Amazon が eReader を単機能の Kindle に据え置いているのと対照的と言えます。

Amazon の戦略はタブレットマーケットはアプリケーションで勝負。 書籍の代替となるものは電子書籍リーダーと見据え専用端末に据え置き、バッテリーの持ち、読みやすさを追求するというものです。 (注:B&N も iPhone/Android 用の NOOK アプリは提供しています)

タブレットは多機能で楽しいけれど、単機能のものと比べバッテリーの持ちが悪いし、画面の文字の読みやすさが失われる。 一方、アマゾンの Kindle は光沢をなくし明るいところでも読みやすさを保ち、かつバッテリーの持ちも良い。

電子書籍リーダーとしてみれば Kindle に分があり、タブレットとしては Eee Pad、iPad、XOOM には機能で及ばない。

Android のデベロッパーとしては開発ツールの用意されている Nook も良いのですが、 こうしてみてくると Nook Color はなかなか勝ち目を見つけるのは難しそうですね。

ちなみに、 Amazon は 2011年4月27日から広告付きだけど低価格な Kindle (Wifi モデル) を $114 で発売します。

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