Android のマーケットシェア
最新更新日:9/2/2011
ここでは Android がどれほどの勢いでマーケットシェアを獲得しているか、日米の調査会社発表の資料をご紹介します。
今後を占う、という言葉を使うのもはばかれるほど、かなりの確信をもって Android が日本でも一位になると読み取って良いように思われます。
ちなみに、日本の2010年度における新規のスマートフォン出荷でいえば約 57% がアンドロイドです。
米国におけるスマートフォンのマーケットシェア
米国の大手調査会社ニールセンの発表資料によれば、 2009年から2011年3月までのマーケットシェアの傾向は次のようになるそうです。
尚、チャート内2010年のQ4のデータがみつからなかったので、2011年3月3日発表の2011年1月のデータをいれている点にご注意ください。 また 2009年 の Q2, Q3 は Android が 0 % のようになっていますが、ここもデータが見つかりませんでした。ただ、2009 Q4 で 4% なのでそれ以下であることは間違いないといってよいと思います。
ニールセンの2011年9月2日発表のデータによれば OS のシェアは、 Android 40%、 iOS 28%、BlackBerry 19%、Windows Mobile/Phone7 8% です。
それにしても、 Android の伸びは驚異的ですね。 2011年3月時点でついに勢いのある時期の BlackBerry のシェアに迫りました。
ベライゾンからの iPhone も Android の勢いを止められなかった
iPhone は以前は AT&T社からのみの販売でしたが、2011年2月には米国 Verizon Wireless が iPhone の販売を開始しました。
アメリカでは携帯電話の契約が2年区切りであるのが一般的です。そのため iPhone を利用したいけれど、ベライゾンの契約を維持したいというユーザーは、やっと2月からiPhone へ移行できるようになったわけです。
このため、ベライゾン iPhone によってシェアの動向が大きく変わる可能性もあるとみられていました。その中で Android はマーケットシェアを大きく伸ばしたことになります (2011 March)。
Microsoft/Nokia 陣営は・・・
一方、早くも Windows Phone は失敗確定の様相を呈しています。 先日の MIX11でも、やれ Angry Bird は 5/25 にリリースされるとか、 "Mango" (次期 WP のコードネーム) がどうといっていましたが、近々にできることはなさそうですね。ちなみに Mango は WP8 ではなく WP7.5 になることは決まっているようです。
また 2011年4月27日の報道では、ノキアがシンビアンの開発部を事実上手放し、7,000人人員削減となるとのことです。
ノキアは本当に Windows Phone に社運を賭けて良いのでしょうか・・・
なお、2011年9月現在、Windows Mobile/Phone のシェアの下降は続き、シェアは計 8% まで下がりました。 (さらに 4月に Apple が iPhone デバイスのジオロケーションを収集していたことが明るみになり修正を迫られましたが、 ここにきて Windows Phone が同様のデータを、ユーザーの同意無しに収集していたことが判明。WP は暗いニュースが続いています。)
スマートフォンの割合
また、携帯電話全体に占めるスマートフォンの割合は、次のようになっています。
2010年Q3時点で、スマートフォンの利用は携帯電話全体の 28% 程度。 2011年4月27日の AppNation カンファレンスにてニールセン社は米国においては携帯電話利用者の 36% がスマートフォンユーザーであると発表しました。
また 2011年9月2日 には 5月から7月の調査結果として、携帯電話利用者の 40% がスマートフォンを利用していると発表しました。
2010年末時点で新規の携帯電話契約全体に対して、スマートフォンの割合は 41%であることからこの割合はますます高まることが予想されます。
日本におけるスマートフォンのマーケットシェア
コムスコア・ジャパンの統計では、日本では携帯電話の中に占めるスマートフォンの割合は2010年12月時点で 6.91% と、まだまだ低い水準にあります。
iPhone, Windows Mobile/Phone, Android の主要プラットフォーム別の利用者数では次のチャートのようになります。
傾向を見る限り、半年前の米国の傾向とほぼ同様と言って良さそうです。
新規出荷数に対するスマートフォン - 日本では
2011年5月 MM 総研によれば、 日本における2010年度の新規スマートフォン出荷数 (855万台) のうち 57.4%が Android。iPhone の 37.8% を大きく上回りました。
ちなみに、日本では Android と iPhone のシェアだけで実に 95.2%。 Windows Phone のシェア低下は当分続きそうです。(おそらく 0 になるまで)
同発表によれば、日本での2010年度における新規の携帯端末全体に対するスマートフォンの割合は 22.7% 。 前述の通りコムスコアの発表では2010年末で全体に対するスマートフォンの割合は 7% 弱でしたが、今後はどんどんその割合は高まることでしょう。
2011年4月7日 GFK マーケティングサービスジャパン (以下、GFK) の発表資料によれば、 日本の家電量販店における携帯電話に占めるスマートフォン (多機能端末) の割合は 50% を越えました。
GFK によればこの理由として、端末のラインナップが充実してきたこと、及び 3月の大震災によってバッテリー寿命が長い、 Twitter や Facebook によって情報発信できる、などの携帯情報発信ツールが見直されたことが理由が挙げられています。
家電量販店での新規端末の 50% がスマートフォンという数字はアメリカのそれより高い割合です。しかし繰り替えしますがこれはあくまで家電量販店での数字であることに注意です。