Windows Phone は失敗確定?
Windows Phone 7 は2010年2月にモバイルワールドコングレス (MWC) で発表され期待され、 2010年秋に出荷されました。
Windows Mobile のアメリカでのマーケットシェアは、 2009年5月頃には実に27%ものシェアを握っていました。 これは iPhone 4 が発売された頃の iPhone のシェアと同程度なので、マーケットの規模が違うとはいえ割合としてはかなりのものです。
しかし、その後 iPhone、Android の急速なマーケットシェアの上昇にあおられる形で Windows Mobile は一人負け。2011年初めにはシェアも 20% を切りました。
こうした中で、 マイクロソフト・モバイル事業の起死回生を計り発表されたのが Windows Phone 7 です。
しかし 2011 年当初の調査で、残念ながら Windows モバイルデバイスのシェア低下には歯止めをかけることができなかった様子が鮮明に現れています。早くも Windows Phone は失敗確定と言ってよいでしょう。
Windows Phone 開発ツールの情報
ということで、私は Windows Mobile/Phone の開発 (すなわち投資) はおすすめではありませんが、 このページを読んでいる方はプログラマーの方が多いと思うので、一応、小ネタとして開発ツールの紹介です。
マイクロソフトは Windows Phone 上での開発ツールを、 C# と Visual Basic 向け両方を公開しています。
C# で開発する場合は、 Windows Phone Developer Tools RTW とその後のアップデートである Windows Phone Developer Tools Update をインストールします。
ちなみに、 RTW というのは MS 社内用語で Release To Web の略語なんですが、そんなのがダウンロードページにデカデカと書いている (2011年3月現在) あたり、 意味が分かりませんが・・・ (苦笑)
ま、それはさておき、 Visual Basic で開発する場合はそれに加えてさらに、 Microsoft Visual Basic for Windows Phone Developer Tools - RTW をインストールするようです。
・・って、ホラまた RTW がくっついている・・・ 実際、知ったばかりの略称を通ぶってやたらと使いたがる輩がいるんですよね・・・ MS の新入社員に良く見られる傾向です (笑)
Windows Azure Toolkit
[5/10/2011]更新: マイクロソフトは Windows Azure Toolkit として、各種スマートフォン上で Azure (マイクロソフトのクラウドサービス) を利用するためのツールキットを発表しました。
これは Windows Phone だけではなく、 iOS、Android に対応するそうです。 まだ Android 用のツールキットは用意されていないそうなので, 用意され次第試してみようと思います。
Windows Mobile/Phone がシェアを挽回するためにしていること・・・
脱線ついでに言えば、 MS では Windows Phone を社員全員に配って使わせているようですが、僕の考えでは負けているときはこれじゃダメです。 Windows Phone と iPhone または Android 両方を使わせないと、ダメです。
iPhone/Android が強いことを認め、自分らがどれだけダメか、なぜ負けているかを知らなければダメです。
僕は MSでは IIS を担当していましたが、当時はなぜ Apache に勝てないか理解できませんでした。 IIS のパフォーマンスはなかなかだし、 いろいろできるし、ツールも用意されている。なぜこれで勝てないんだろう、と。
でも、IISをいくら使っていても負ける理由を理解できないのも当然ですよね。 Apache をあまり良く知らなかったのですから。
iPhone/Android に負けているときには、 Windows Phone を使うことをいくら奨励しても良いカウンターパンチを打てるわけもありません。 両方使わないとダメなんです。